Optotune社 焦点可変レンズの動作原理

オプトチューン社の技術は、形状可変レンズの原理を基礎としています。
この焦点可変レンズは、弾性ポリマー膜で封入された光学リキッドによるレンズコアと電磁式のアクチュエーターで構成されます。
アクチュエーターによりレンズコアが圧力を受けて変形します。
アクチュエーターのコイルに電流を流すことで、レンズの焦点距離を制御します。
実際に電流値と屈折力(屈折力は焦点距離の逆数)は、正比例しています。


オプトチューン社の多くのチューナブルレンズ(EL-10-30 & EL-10-42)は、正の焦点範囲内で調整するよう、つまりアクチュエーターがポリマー膜を押し込むように設計されています。
負の焦点範囲で調整するためには、平凹レンズを追加してチューニング範囲そのものをマイナス方向にオフセットします。
そして新しい世代のチューナブルレンズ(EL-16-40 & EL-3-10)は、ポリマー膜にアクチュエーターが接着されており、マイナスの電流が流れるとアクチュエーターが膜を引っ張り、平凹レンズの形状になります。
この時、追加のオフセットレンズなしで負の屈折力のチューニングが達成できます。


焦点可変レンズのチューニングレンジに影響を及ぼすパラメーターは、ポリマーの膜厚です。
膜厚が薄いと焦点のチューニングレンジは広くなります。
さらに、異なる屈折率をもつ別の光学リキッドを使うとレンズの屈折力を変えることができます。
オプトチューン社では、屈折率が約1.3の非常に低分散(アッベ数: 100)の光学リキッドを標準品に使用することで、色収差の少ないレンズをご提供しています。

焦点可変レンズの動作原理
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