ファイバーを融着するのではなく、クラッド部分を研磨して取り除いた2本のファイバーをオプティカルコンタクトで張り合わせてつくったファイバーカプラーです。
ファイバーコアからファイバーコアへの光の伝達は、エバネッセント波の相互作用によって行われます。
PM(偏波保持)ファイバーの場合は、偏光面は保存されており、最高で偏光の分離比 -30dB までが可能です。
このエバネッセントファイバーカプラーは、光を導くファイバーコアが歪んだりテーパがかかったりしないため、融着型のファイバーカプラーに比べて優れた性能を持ちます。
デバイスは低損失かつ低減衰です。またファイバーの相互作用部分が短い(1~2mm)ため、ハウジングを小さくすることができました。
波長は、488nm~2040nm からお選びいただけます。
特長
- 低ロス、低反射減衰
- 高アイソレーション
- 温度に対して分割比のばらつきが少ない
- 小型パッケージ
- 波長は、488nm~2040nmからお選びいただけます。
用途
- 光通信
- センサー
- 干渉計
- 光学実験
仕様
- 偏光分離比:<-24 dB(標準)
-
分割比:99/1 ~ 1/99の間でご指定いただけます。
標準の分割比と公差は下記のとおりです。
分割比 | 標準の交差 | 特注仕様 |
---|---|---|
50/50 | ± 3% | ± 2% |
80/20 | ± 2% | ± 1% |
90/10 | ± 1.5% | ± 1% |
99/1 | ± 0.25% |
-
※室温環境下、slow軸での値
- 波長:488 nm ~ 2040 nm
- 動作温度:+15 ~ +55 ℃
-
過剰損失:
<0.1 dB(波長980 nm以上の時)、<0.15 dB(波長700~980nmの時)、<0.2 dB(509~700nm) - 反射減衰:-70dB(TYPICAL)
-
入力レーザー:
連続発振(CW)レーザーをお使いください。ピコ秒・フェムト秒パルスレーザーなど、非常に高いピークパワーのレーザーでは、非線形的変化がファイバーに発生して、損失が増加することが確認されています。 -
パッケージ&スリーブ:
・ファイバーにスリーブなし(カプラーにパッケージなし) dim.0.59" x 0.1" x 0.1"
・ピグテイルに 900 µmのHYTRELスリーブ付き(カプラーは収縮チューブ内に) dim. 0.8" × 0.14" × 0.14"
・ピグテイルに3 mmのスリーブ付き(カプラーは2.5” × 2.5” のアルミニウムハウジングに) - ピグテイル:標準長さ 1 m
- コネクタ: FC/SPC、FC/APC、LC/APC、SC/APC、SC/PC
この製品に関するお問合せフォーム
フォームが表示されるまでしばらくお待ちください。
しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合、恐れ入りますが こちら までお問合せください。