UV-C LED用UV放射計 X1 & UV-3726

【測定対象】 UV-C LED(250~300 nm), 水銀ランプ

  • 紫外線(250~300 nm)の、放射照度(mW/cm2)および線量(J/cm2)を測定
  • LEDの中心波長に合わせて校正設定を手動で変更可能
  • 広いダイナミックレンジ

X1 & UV-3726 概要

UV-C LED および低圧水銀ランプ用のセンサー UV-3726

センサー UV-3726には、短波長範囲でのみ感度があるフォトダイオードが組み込まれています。
内蔵の光学フィルターと組み合わせて、指定されたスペクトル感度範囲の放射のみが測定されます。

この組み合わせにより、UV-C LED(図 2.)と低圧水銀ランプ(図 3.)の放射測定が可能になります。
一般的な UV LED波長と低圧水銀ランプの測定で校正係数を変更することにより、測定精度が向上します。

図 1. (左)取り外し可能なセンサー UV-3726 (右)ハンディ型表示計 X1 図 1. (左)取り外し可能なセンサー UV-3726 (右)ハンディ型表示計 X1

放射照度を測定する時はセンサーの入射口(コサイン FOV付き拡散板)を測定したい面に向けてください。
あらかじめ UVでエージングされているので、センサー UV-3726は、集中的に使用しても、経年変化の影響はほとんどありません。
変更はすべて記録されるので、推奨される年1回の再校正で修正されます。
センサー UV-3726のフォトダイオードは、数ピコアンペア(10-12A)から数マイクロアンペア(10-6A)の範囲で、測定信号と放射照度の間の厳密なリニアリティがあります。
ハンディ型表示計 X1(図 1. 写真右側)に接続すると、0.001µW/cm2の分解能で少なくとも 1000mW/cm2までの線形測定範囲を提供します。

図 2. センサー UV-3726のスペクトル応答性の一般値と、殺菌用 UV-C LEDのスペクトル 265nm, 275nm, 285nmとの比較

図 2. センサー UV-3726のスペクトル応答性の一般値と、殺菌用 UV-C LEDのスペクトル 265nm, 275nm, 285nmとの比較

UV-3727_chart-Kr-Cl

図 3. センサー UV-3726のスペクトル応答性の一般値と、殺菌用低圧水銀ランプのスペクトル 254nmとの比較

図 4. 良好なコサイン補正された入射光学系(一般値のデータ)

図 4. 良好なコサイン補正された入射光学系(一般値のデータ)


校正

絶対単位で信頼性の高い測定を行うには、国家計量研究所(NMI)規格へのトレーサビリティでの校正が必要です。 1993年以来、Gigahertz Optik社の測定ラボは、PTB(ドイツ物理工学研究所)および DAkkS(ドイツ認定機関)により、スペクトル応答性と分光放射照度の測定に関する校正所として認定されています。

すべての工場校正は、認定された校正研究所の校正標準と品質管理に密接に基づいています。 したがって、同社の工場校正は、可能な限り最高レベルのトレーサビリティを提供し、長年にわたって世界中で受け入れられています。

個々の産業部門の要件に従って、測定ラボの一部は DAkkSにより DIN EN ISO/IEC 17025テストラボとして認定されています。

Gigahertz Optik社はオプションで、工場証明書に加えて、UV-3726と UV放射計 X1の DIN EN ISO/IEC 17025テスト証明書を提供できます。

センサー UV-3726は、そのスペクトル応答性について校正されています。 表示計 X1で校正係数を変更することで、測定対象が変わっても高い精度で測定ができます。 校正係数は次の中から選択できます。

  • 波長250~300 nmの範囲を、5nm刻みで調整するLED用の校正係数(LEDの中心波長が既知の場合)
  • 波長260~290 nmの平均校正係数(LEDの中心波長が不明の場合)
  • 波長254nmの低圧水銀ランプを測定するための校正係数

ハンディ型表示計 X1-5

表示計 X1-5は、センサー UV-3726からの信号を計算し、測定された放射照度を絶対単位、W/cm2で表示します。 内蔵の信号アンプはセンサーの広いダイナミックレンジをサポートし、0.002µW/cm2の分解能で最大 1000mW/cm2の測定範囲を提供します。 放射照度に加え、線量は J/cm2で表示することもできます。 X1には「ピークホールド」表示機能もあります。

2つの単三電池を収納し、人間工学に基づいた表示計のハウジングは、モバイルでの使用を想定しています。 別売りのユーザーソフトウェア S-X1を使えば USBインターフェースを介して PCから測定器を操作することもできます。 ソフトウェア開発キット S-SDK-X20を使用すると、測定デバイスをユーザーのソフトウェアに統合できます。


仕様

全般 UV-C LEDおよび低圧水銀殺菌ランプ用のUV放射計

測定範囲

250 nm から 300 nm(UV LED用) および 254 nm(低圧水銀ランプ用)
線形測定範囲は 0.002 µW/cm2 から 1000 mW/cm2(X1-5と接続時)

主な用途

空気と表面の消毒のための紫外光殺菌照射(UVGI)

校正

250 から 300 nm まで 5 nm ステップでのスペクトル応答の校正
254 nm と平均スペクトル範囲 260 から 290 nm の追加の校正係数

測定ヘッド UV-3726

開口部

直径 11 mm ディフューザウィンドウ

ハウジング

直径 : 37 mm
高さ : 32 mm

入力光学系

コサイン FOV

マウント

M6ネジ穴

温度範囲

(5~40)°C

表示計 X1-5 ピークホールド機能付きの放射照度 mW/cm2および線量 J/cm2を表示するためのハンドヘルドメーター

電源

単三電池 2本 ~ 250時間動作(バックライト付きディスプレイ OFF時)
USBインターフェースからの給電

インターフェース

USB V1.1(HIDデバイス)

温度範囲

動作時 : 5°C ~ 40°C
保管時 : -10°C ~ 50°C

表示

液晶グラフィックディスプレイ : 97 x 32 ピクセル
ディスプレイエリア : 14.3 x 35.8 mm
切り替え可能な LEDバックライト
テキストディスプレイ 各4行 14文字

フロントパネル制御

3ボタン, メニューシステム

外形寸法

145 x 63 x 30 mm(L x W x H)

重さ

150 g


注文情報

製品

15312096   UV-3726-5

UV-Cセンサー, 工場による校正証明書付き

15312065   X1-5

表示計, 2 x 1.5 V 単三電池, USBケーブル, マニュアル, 収納ケース
※ 2022年7月より収納ケースが付属品に追加されました。

15311968   KP-UV3726X1-E-I

校正オプション, DIN EN ISO/IEC 17025試験証明書(DAkkS認定), 254 nm 水銀ランプでの校正

再校正

15311689   K-UV3726-E-V01

センサー UV-3726の再校正, 工場による校正証明書付き(ドイツの校正ラボにて実施)

15300671   K-X11-C

校正済みの電流源を使用し、表示計 X1-5の電流校正と調整, 工場による校正証明書付き(ドイツの校正ラボにて実施)

15311967   KKP-UV3726X1-E-I

センサー UV-3726と、表示計 X1-5の再校正, DIN EN ISO/IEC 17025試験証明書(DAkkS認定),
254 nm 水銀ランプでの校正(ドイツの校正ラボにて実施)

ソフトウェア

15298167   S-X1

表示計 X1-5用のユーザーソフトウェア

15298071   S-SDK-X20

ソフトウェア開発キット


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