高屈折率 / 低屈折率樹脂

一般的な樹脂の屈折率は 1.5 程度で高屈折率ガラス、結晶材料の接着の際、高い反射損失が生じ、問題がありました。

NTT-AT 社では光通信用接着剤のベース技術である屈折率制御技術、低損失化技術をもとに 1.6 以上の高屈折率樹脂を提供しています。

高屈折率ガラスや結晶材料の接着剤のほか、高屈折率でありながら透明性にすぐれているため、光記録分野、ディスプレイ分野、光エネルギー利用分野などで利用できると期待されます。
また、お客様の作業環境に合わせて、紫外線硬化、熱硬化の両方をご用意しました。

特長

  • 高い透明性:HAZE が 1 以下の高屈折率膜を作製可能
  • 屈折率のカスタマイズ:1.6 以上の高屈折率に調整可能
  • 硬化方法のカスタマイズ:光/熱併用硬化タイプへ調整可能

適用想定例

接着剤
  • 高屈折率部材の接着
  • カメラレンズの接着
  • メガネレンズの接着
コーティング材
  • 光入出力の高効率化
  • 反射防止膜
  • 光学フィルター

特性図

光透過率 図1. 光透過率

屈折率波長分散 図2. 屈折率波長分散


仕様

高屈折率

型番[主成分] 硬化条件(UV):照射強度(mW/cm2) 硬化条件(UV):時間(min) 屈折率(硬化後)@589nm 粘度(mPa * s) ガラス転移温度(℃) 硬度(ショアD) 接着強度(kgf/cm2)
#18165[アクリレート] *1 10 5 1.675 9 113 67 > 48
#6205[アクリレート] 100 5 1.720 20 68 70 35
E3754[エポキシ] *2 100 5 1.603 1,200 73 76 > 280
#7200[エポキシ] *2 100 10 1.627 7,000 63 83 55

低屈折率樹脂

型番[主成分] 硬化条件(UV):照射強度(mW/cm2) 硬化条件(UV):時間(min) 屈折率(硬化後)@589nm 粘度(mPa * s) ガラス転移温度(℃) 硬度(ショアD) 接着強度(kgf/cm2)
#18204[アクリレート] 10 1 1.375 7 18 20 27
#18114[アクリレート] 10 5 1.400 25 94 72 26
E3810[エポキシ] *2 10 10 1.438 100 103 78 > 61
  • *1
    冷凍保管(輸送)対象品
  • *2
    医薬用外劇物該当製品(アンチモン系の光重合開始材を使用)

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