AOTF(Acousto-Optic Tunable Filter)は電気的に制御可能なスペクトルバンドパスフィルターです。
印可する RF 周波数が白色光源や多色光源から単一周波数(スペクトル幅の狭い)の光を切り出すこと(Discrete Wavelength Selection)ができます。

印可する RF 周波数に変化を持たせたり掃引することにより切り出される波長やフィルタリングされた光を変えることができます。
また、Supercontinuum FilteringやImaging AOTF でも用いられています。

Confocal Microscope、Hyperspectral Imaging など バイオの分野、さらには LIBS や法医学分析などの理科学分野などでもご利用戴いています。

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仕様・データシート

モデル 波長 アクティブアパーチャ バンド幅 データシート
UV 2837-31 351 - 430 nm 2.5 mm 1.0 nm
VIS Jan-51 400 - 650 nm 2.5 mm 2.5 nm
VIS TF525-250-6-3-GH19A 400 - 650 nm 3 mm 3 nm
VIS Jan-38 450 - 670 nm 2.5 mm 1.3 nm
VIS Feb-85 450 - 670 nm 2.5 mm 2 nm
VIS Apr-85 450 - 670 nm 2.5 mm 4 nm
VIS Jan-86 640 - 1100 nm 2.5 mm 5 nm
IR Jan-96 1100 - 2000 nm 2.5 mm 12 nm

AOTF レーザーライン選択

AOTF レーザーライン選択

音響光学素子フィルター(AOTF)は蛍光顕微鏡などの顕微鏡用途で多く使われています。

複数のレーザー光源の高速切り替えや、ランプやスーパーコンティニュウム光源などの広帯域光のマルチバンド選択も可能です。
AOTF の高速スイッチングによりデリケートで劣化しやすいサンプルへの光照射も可能となります。
AOTF への RF シグナルの周波数を変えることで波長選択が可能です。

また、DDS(digital synthesizer)ドライバを使用することで、簡単にかつ正確に最大 8ch の波長を同時に同軸で選択可能です。

分解能(透過バンド幅)は光路長と音響波との相互作用で決まります。
例えば、半導体レーザーのようなブロードな発光の光源には透過バンド幅の広いAOTFを推奨しますが、より多くの RF パワーの印加が必要となります。

Model Number Wavelength Range
(nm)
Transmission Bandwidth FWHM (nm) Active Aperture
 (mm)  
AOTF 2996-01 1100-2000 12.2 (1550nm) 2.5
AOTF 2986-01 640-1100 5.3 (1064nm) 2.5
AOTF 2885-02 450-670 2,6 (633nm) 2.5
AOTF 2885-04 450-670 5.3 (633nm) 2.5
AOTF 2838-01 450-670 1.3 (488nm) 2.5
AOTF 3151-01 400-650 3.6 (405nm) 2.5
AOTF 2837-31 351-430 2.0 (390nm) 2.5

分光用途

イメージング用途の AOTF は、主にイメージング装置内で特定の各波長を選択する用途に使用されます。

イメージングシステムの開口数はコリメートビームよりは大きいため、AOT F内の結晶も大きなサイズが要求されます。
このような素子は主にハイパースペクトル画像装置に使われます。

Non-imaging タイプの AO 素子も同様の大口径をご用意しています。こちらはレーザーライン選択などの分光用途の照明機器に使用されます。

フィルターホイールと比較して、AOTF は多くの波長を瞬時に取得可能です。ターゲットサンプルが動いたり、反応による変化が起こりやすいサンプルに特に有効なデバイスとなっています。

Model Number Category Wavelength range
(nm)
Transmission Bandwidth FWHM (nm) Active Aperture
 (mm)  
TF1900-1200-6-11-GH54A Imaging Spectroscopy 1300-2500 6 (1900nm) 11x2
TF525-250-6-3-GH19A non-imaging spectroscopy 400-650 3 3

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