光コネクタの安定した正しい接続を実現するには、接触する端面同士が適切な形状になっている必要があるため、端面形状の精密測定は必須となっています。
光コネクタ端面三次元形状測定システム MAX+/WIZ+シリーズは、単心・多心コネクタの端面形状を自動測定する、IEC国際規格に準拠した非接触の干渉型顕微鏡です。
測定精度の高さや扱いやすさはもとより、コンパクトな筐体とスピーディな測定で、光コネクタ製造現場における作業品質の向上を可能にします。
特長
コンパクトで軽量な筐体
筐体はB4ノートよりも小さいスペースに設置できるコンパクト設計で、重さも4kg未満※のため持ち運びも簡単です。
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※MAX-Quantumのみ重さ4.8kg
汎用PCで測定可能
一般的なWindows PCに測定用ソフトウェアとドライバーをインストールするだけで、すぐに測定を始めることができます。
鮮明な画像をスピーディに表示
広視野角、かつ高解像度を誇る高性能イメージセンサーの採用により、画素の欠落がない高精度な画像測定を実現しています。
豊富なマウント治具
マウント治具が交換式のため、SC・LC・FCといった標準的な光コネクターはもちろん、E2000やMIL-STなどの特殊な光コネクターも測定可能です。 またワンタッチで装着できるため、セッティングもよりスムーズになりました。
AF(オートフォーカス)機能
MAX+およびWIZ+シリーズはAF機能が内蔵されており、測定毎に手動で焦点を合わせる必要がないため、作業が効率的です。
多心測定での高再現性を実現
Sumix社独自の最新テクノロジ SideView (ガイドピンの角度をサイドから測定)により、さらに高精度かつ再現性の高い測定が可能となりました。また、コネクターの抑えがなく、突き当ての挿入のみでコネクターの固定が可能なため、自動化ラインへの組み込みも容易です。
セッティング不要
精密研磨加工されたマウント治具の採用により、面倒なキャリブレーションなどの調整作業はほとんど必要ありません。
除振台不要
筐体は入念な除振対策が施されているため、除振台などは必要なく、設置場所を選びません。
ラインアップ
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※1測定時間は測定対象物の端面状態やPCの性能に依存します。
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※2Repeatability C.F.は光コネクターの挿抜をしない状態で、30回の繰り返し再現性を測定した1Σでの数値です。
Repeatability C.R.は光コネクターを測定毎に挿抜し、30回の繰り返し再現性を測定した1Σでの数値です。
MAX-Qunatumのみ、単心データの値はSC / APCを使用しています。
対応コネクター・フェルール
対応コネクター・フェルール(別売りのマウント治具が必要です)
単心 / 多心両用
モデル | MAX-Quantum | MAX-QM+ |
---|---|---|
ST, FC, SC (PC and APC) |
○ | ○ |
MU, LC (PC and APC) |
○ | ○ |
E2000 (PC and APC) |
○ | ○ |
MIL-ST (M83522/16, MIL-C-83522) |
○ | ○ |
M29504/14 (MIL-PRF-29504/14) |
○ | ○ |
SMA 905 | ○ | ○ |
MT-RJ | ○ | ○ |
MT12-MT72 (PC and APC) |
○ | ○ |
MT16, MT32 (PC and APC) |
○ | ○ |
MTP/MPO (PC and APC) |
○ | ○ |
MTP/MPO (12-72 fiber and 16-32 fiber;PC and APC) SVFマウント対応 |
○ | ○ |
単心専用
モデル | MAX-QS+ | WIZ-QS-110 |
---|---|---|
ST, FC, SC (PC and APC) |
○ | ○ |
MU, LC (PC and APC) |
○ | ○ |
E2000 (PC and APC) |
○ | ○ |
MIL-ST (M83522/16, MIL-C-83522) |
○ | ○ |
M29504/14 (MIL-PRF-29504/14) |
○ | ○ |
SMA 905 | ○ | × |
MT-RJ | ○ | × |
MT12-MT72 (PC and APC) |
× | × |
MT16, MT32 (PC and APC) |
× | × |
MTP/MPO (PC and APC) |
× | × |
MTP/MPO (12-72 fiber and 16-32 fiber;PC and APC) SVFマウント対応 |
× | × |
ソフトウェア
ソフトウェア「MaxInspect」
使いやすいインターフェース
機能ごとにアイコン化されたインターフェースは直感的な操作が可能です。
日本語の標準マニュアルに加え、NTT-AT独自の簡易マニュアルも添付しており、初めてでも操作に迷う心配はありません。
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※言語は英語・中国語・日本語から選択できます。(右図は日本語画面です)
量産に適した設計
表示の簡易設定(エクスプレスモード)や、フットペダルスイッチ※によるハンズフリーでの測定など、量産工程での品質検査に最適な機能を備えています。
また、合否判定規格値などが変更できない作業者専用モードの設定など、使用者に応じた動作環境のカスタマイズも可能です。
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※フットペダルスイッチはオプションです。
充実のレポート出力機能
形状測定結果や傷自動判定結果を、PDF・HTML・エクセル形式で出力・保存することができます。
また、各測定データの最大・最小・平均・偏差を自動で計算し、サマリー形式での出力も可能なため、それらを新たに計算する必要はありません。
傷自動判定機能
端面形状測定時に光コネクター端面の画像を取り込み、画像解析によってキズや汚れ、欠けなどを検出・判別し、自動合否判定を行います。
従来は別工程となっていた端面傷検査と端面形状測定が、MAX+シリーズ1台で同時測定が可能になり、工程数削減、工程時間短縮に貢献します。
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※WIZ-QS-110/MAX-QM+は非対応
PC動作環境 | |
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対応OS | Windows 10 |
CPU | intel Core i5(Intel Core i7推奨) |
メモリ | 4GB以上 |
インターフェース | USB3.0 |
測定結果出力 | Excel 2010以降、PDF、HTML |
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※動作環境は予告なく変更になる可能性がございます。
技術資料
データシート
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