ビームプロファイラー 選定ガイド

Dataray社では、大きく分けて、『カメラ型』と『スリットスキャン型』の2種類原理のビームプロファイラーを取り扱っています。
それぞれ、複数のモデルをラインアップしており、用途にふさわしいモデルを選定するには、いくつかの基本的にな質問に答える必要があります。

  • 波長:広い波長範囲のシステムが必要ですか ? それとも限定されたスペクトルで十分ですか ?
  • ビーム径:ビームは小さい(数マイクロン)ですか、それとももっと大きい、mmの範囲ですか ?
  • パワー / エネルギー:扱うのはµW/µJ、mW/mJ、それともそれ以上のパワーですか?減衰/サンプリングが必要ですか ?
  • 精度:どの程度の測定精度が必要ですか ?
  • CW / パルス: ビーム発振は連続波(CW)ですか ?それともパルス波ですか ?
    パルスの場合、繰り返し、パルスエネルギー、パルス幅、パルス再生率(PRR)はどの程度ですか ?

次にどのような値の測定が必要ですか?

  • ビーム径
  • ビームのXY位置、移動
  • ビームのXYZ焦点位置
  • ビーム拡がり、指向性、ポインティング
  • ビームの形状
    (ガウシアン、トップハット、ラインプロジェクション、楕円)
  • ビーム品質
    (M²伝播パラメーター、均一性 等)

これらの質問に答えることで、ビームを最も適切に測定できるプロファイラーの選定が絞り込まれます。

カメラ型ビームプロファイラー

カメラ型ビームプロファイラーは、その手軽さから最も広く使用されます。しかし、非常に小さいビーム(32マイクロン以下のサイズ)に必要な最高解像度には欠けています。
パルスレートが低い、不規則な(非ガウシアン)形状のレーザーをお持ちの場合、または汎用ビームプロファイラーをお探しの場合には、カメラ型良い選択となります。

  • *1
    蛍光体コーティングオプション有の場合

スリットスキャン型(走査スリット型)ビームプロファイラー

スリットスキャング型のビームプロファイラーは、数十マイクロン以下の非常に小さいビームに必要な高解像度を提供します。また、リーズナブルな価格のカメラ型では、測定できない波長範囲をカバーします。 パルスレーザーを測定する場合、繰り返しが5KHz以上必要になります。 スリットスキャング型のプロファイラーは、ビームの画像を提供しません(多くの場合、XYまたはXYZΘΦのプロファイリング計測だけで十分です)

Beam’R2とBeamMap2の違い

Beam’R2はシングルプレーンのスキャニングスリットビームプロファイラーであり、BeamMap2はマルチプレーンのスキャニングスリットプロファイラーです。

BeamMap2には、異なる4つのz平面にx-yスリットのペアがあります。これにより、発散やM2ビーム品質分析などのリアルタイムのマルチプレーン測定が可能です。BeamMap2の機能に匹敵するためには、Beam’R2には移動ステージが必要です。Beam’R2は小さいビームの測定に優れており、最小2マイクロンのビームを直接測定することができます

  • Knife-Edgeモード使用時

ページトップへ